◯コラボで制作された名古屋帯
この名古屋帯は、唐長 × となみ織物がコラボレーションで制作・製織した帯です。
京都西陣の織元である、となみ織物では経糸と横糸の組み合わせで、多種の織物を制作しています。
意匠には古典的な文様だけでなく、中央アジアやヨーロッパなどの各地、人間国宝・神坂雪佳・伊藤若冲、唐長など、
江戸や明治期、現代まで大変幅広い時代のモノを帯の意匠として取り入れて日々モノづくりをしています。
◯意匠について
帯デザインは、京都で約400年続く唐紙の老舗『唐長』の文様『雀型七宝』。
古来より日本人に愛された七宝繋ぎ。その中に雀が潜んだ文様です。
雀は、群れて飛ぶことから一族の反映、害虫から稲を守ることで、豊作=縁起の良い柄とされ、
大事にされ、用いられてきた文様です。
◯『織り』について/経箔(佐賀錦)
経糸には通常の織物と異なり『箔』を使うことで、地に光沢を潜ませることができる『佐賀錦』です。
絹独特の光沢と箔の美しさは独特で、他の織物とは異なりますので、着姿のバリエーションを増やしてくれます。
また、光沢のある地風はお洒落着だけでなく、もう少し格のあるお席にもお使い頂くことできます。
さらに、裏地を付けることで、袋帯としてもお仕立てすることもできます。
◯用途:お洒落からセミフォーマル
用途としては小紋・御召・大島紬などの紬類まで、お洒落着、付下げや柄の軽い訪問着までを含む、幅広いコーディネートに対応。
合わせる着物次第でいかようにも変化を加えることができますので、帯締め帯揚げの使い方で表情が変わる楽しさもあります。
季節的には真夏時期(7・8月)を除く、『袷から単衣』の時期と、こちらも幅広い期間、お使いいただけます。