◯唐組の帯締めとは
『丸台唐組』は、仙福屋が配色し組み上げた最高峰の帯締めです。
元になった組紐は、正倉院や法隆寺に残欠が残っており、平安時代に編集された『三代実録』にも出てくる名称になります。
文献によると『(五位以上の位の者は)刀の紐に唐組をつかう。』とあるように、大変格の高い組紐でした。

◯仙福屋の三十二玉 丸台唐組の帯締め
仙福屋の唐組は、その当時の紐を参照し、巾を狭くし、厚みをもたせて組み上げた帯締めです。
玉数は32玉と、組みは非常に複雑になるため、現在では職人が少なく、大変貴重な組紐でもあります。
ヘラを使わず、手の遠心力だけで組み上げ、中に空気層をつくり上げていきます。
この層ができることで、伸縮性に富み、大変結び易く解けにくい、また組みの美しさも加わって、帯締めの中でも最高峰の一つと言われています。
古くから伝わる『日本の色』で糸を染め上げ、熟練の職人により組み上げられています。
そのため、見た目以上に色合わせやコーディネートの行いやすい色目となっています。

※房部分は、こだわりの撚り房仕上げです。
◯『日本の色』
染色は、古くから伝わる『日本の色』を、色彩豊かに組み上げました。
①淡いベージュ×天色

それぞれの色は、帯の色糸を参照し中間色で構成、きものとの親和性を考えております。
②青白磁×珊瑚色

各帯締めは、挿し色を加えているため、華やかながら、上品な色を着姿に加えてくれます。
③白銅×煤竹色