繭を、お湯に浸けて、少しずつ糸を解きほどき、ゆっくり引いていくと、一本の繋がった糸になります。その長さは、驚くことに約800~1200m。
お蚕さんの作る糸は、自らの身を守るためにセリシンという物質で包まれています。
美しい絹糸として、利用するためには、そのセリシンが不純物となりますので、それを一定程度取り除きます。
その結果、皆さんのイメージにある白く光沢のある絹糸(シルク)となります。
この仕事も、帯の品質に関わる工程の一つ。最高品質の糸・技術をもって製織された帯は、むっくりとした絹独特の風合いを持った、結びやすいモノとなります。