◯仙福屋の数寄屋袋
数寄屋袋とは、お茶席で使う袋物、小物入れのことをいいます。
ほぼ同じ用途で使われる懐紙入れよりも、一回り大きなサイズのため、
懐紙入れで収納する「袱紗・扇子・懐紙・菓子切」の他に、替えの足袋を入れることもできます。
また最近では、小物入れやミニクラッチバッグとしてもお使い頂くことも増えてきました。
◯意匠について
本数寄屋袋の文様は『宝相華文(ほうそうげもん)』。
唐代の唐草文様のうち、華やかな花を思わせる唐草文様を言います。
空想上の花のことと言われていますが、西方のペルシアやパルメット唐草文からの影響もある文様です。
配色は中間色でまとめ、幅広い年代の方にお持ち頂けるように制作致しました。
◯織物について
この数寄屋袋の帯地は、『紹巴織』と言って、経糸を緯糸で覆い隠すような織り方で文様を織り成します。
緻密で、絹の光沢や風合いを一番感じることのできる織物でもあります。
数寄屋袋や懐紙入れで使うと風合いと発色に優れ、美しいアイテムとなります。